車椅子の豆知識
いつもお世話になっております。あんこーる訪問看護です。
当法人では「福祉用具」も取り扱っており、専門の福祉用具専門相談員が対応させていただいております。リハビリスタッフとも連携を図り、お客様の身体状況や家屋状況に合わせた用具の提案をいたします。今回はリハビリにも欠かせない「福祉用具」、その中でも「車椅子」についてお話ししようと思います。
①車椅子と椅子の違いについて
車椅子と椅子の違いは何でしょうか?真っ先に思い浮かぶのが「車椅子は車輪が付いている」ということだと思います。これは、車椅子には「座る」以外にも「移動手段」としての機能が求められているからです。その他の違いとして、ほとんどの車椅子は「折りたたむことが出来る」ということが挙げられます。ただでさえ車輪がついて大きい物ですので、折りたたむことで使わない時に場所をとらないようにしたり、外出時に車に積めるようにする為です。
②車椅子の座り心地について
車椅子の座面や背もたれは薄い布張りになっており「スリングシート」と呼ばれています。これは、先程お話した折りたたむのに適しているからです。一方で、皆さんがご自宅のダイニングで使う椅子の座面はどうなっていますでしょうか?薄い布張りではないと思います。また、普段からスリングシートの椅子を愛用しているという方はあまりいらっしゃらないと思います。理由は単純です。スリングシートは「座り心地」という点では、決して良いものではないからです。
➂スリングシートの弊害
座り心地以外にもスリングシートの弊害はあります。布張りなので、腰かけると重みでたわみます。その為、真ん中に座らないと骨盤が真っすぐに保持できず、姿勢が傾く原因になります。また、姿勢が傾くことで腰痛や臀部痛が出現することもあります。対策としては、車椅子用の座クッションや背クッションを使用することや、モジュール型車椅子※で体型に合わせることなどが挙げられます。
※座面の幅や高さ、肘置きの高さなど調整出来る車椅子
お一人お一人の体型や身体機能に合った車椅子やクッションを選定する為には専門的な知識が求められます。福祉用具導入を検討される場合はいつでもお気軽にご相談下さい。