冬場の運動について
①注意点
冬場は寒さの影響で血管が縮んで血圧が上がりやすくなり、心臓の負担が大きくなります。室内から屋外へ移動した時の寒暖差により、心臓の血管が過剰に収縮して心筋梗塞の原因になることもあります。また、寒いと筋肉も硬くなりやすく身体の柔軟性も低下しやすいため、筋肉や靭帯なども痛めやすくなります。その為、気温変動の少ない屋内で運動を行ったり、外出する場合は日中の温かい時間を選択して十分に防寒し、身体への寒冷刺激の影響を少なくしましょう。
また、ストレッチや体操などの準備運動をしっかりと行い、身体を温めて筋肉の柔軟性を確保してから運動することが大切です。
②水分補給
冬場は空気が乾燥することが多いため、身体から水分が失われやすくなります。加えて汗をかきにくい為、水分不足になっている事に気が付きにくく、運動する際も水分摂取を怠りがちです。こまめな水分補給を忘れないようにしましょう。特に、ご高齢の方や高血圧などの持病をお持ちの方は脱水を起こしやすいので、ご注意ください。
③足の冷え・むくみに関して
足の冷えやむくみが起きる原因の一つに血流障害があります。血液は心臓から全身に送られますが、重力の影響で足の血液は心臓に戻りにくい為です。足のむくみに対しては、足首を動かすことで下腿三頭筋(ふくらはぎ)を収縮させ、筋肉のポンプ作用で末端の血液を心臓に戻すことができます。いくつかお勧めの運動をご紹介します。
踵の上げ下げふくらはぎを伸ばす 足首を回す
足がむくむことで関節の動きが制限され、それによって動作がしづらくなることもあります。適切な対処をして健康的に動ける身体を目指しましょう!