運動はあらゆる症状の予防に有効です
最近はCOVID-19によるステイホーム習慣などで自宅にいる時間が増えているかと思います。
実は我々の生活では座っている時間が多くを占めていますが、1日のテレビ視聴時間が2時間増えると、2型糖尿病の発症リスクが20%,心疾患のリスクが15%,早死のリスクが13%高くなる(Grøntved A,2011)という報告があります。
なるべく座る時間を減らして、動く機会を増やすことがあらゆる病気の予防に重要になりますね。
また、COVID-19の予防としても運動は有効だと言われています。
習慣的に身体活動を行っている人はCOVID-19に感染しても入院やICUへの収容、死亡するリスクのいずれも低いことが示され、1日30分×週5回のウォーキングによって、入院リスクは半減する(Robert Sallis,et al,2021)と言われています。
さらに、COVID-19による症状(呼吸器症状、疲労感、認知機能)が続いている人に、週2回のリハビリテーションを6週間行うと統計的に有意な改善がみられた(Enya Daynes et al. Chron Respir Dis. Jan-Dec 2021) という報告もあります。
まとめると、
日中はなるべく座る時間を減らし、定期的な運動をする習慣を身に着けておくことが健康のためにも感染症対策としても良いといえます。