誤嚥性肺炎を予防しよう
急いで食事をした時などに、食べ物がのどに詰まったり、むせこんだりした経験は誰でもあるのではないでしょうか?一時的なことなら心配いりませんが、こうした症状がしばしば起こったり、食事のたびに食べ物を飲み込みにくいと感じるようになったら、嚥下(えんげ)障害の可能性があります。
一般的には高齢者に多い病気だと思われがちですが、高齢者の方はもちろんのこと、
50歳前後から飲み込む力が少しずつ弱くなるため、中高年の人などにも起こりえるのです。
食べ物などが気管に入ってしまうことを「誤嚥」といいますが、これも嚥下障害の一つです。誤嚥を起こすと食べ物などが肺に入り肺炎を起こしてしまうというわけです。
今回は、誤嚥性肺炎を予防するために行われている方法をいくつかご紹介します。
▮誤嚥性肺炎はどうしたら防げる?
①口腔ケア
口の中の汚れや細菌を減らすことにより口腔機能が改善する!口腔内の乾燥を防ぐなどの効果が期待できます。
②カプサイシン(唐辛子の辛み成分)を摂る
嚥下反射で重要な役割を果たす神経伝達物質(サブスタンスP)の分泌を促進します。※摂りすぎないこと、また疾患によっては制限のある方もいるので主治医に相談しましょう。
③嚥下リハビリ
顔や首・口周辺のマッサージ、肩や首のストレッチ…筋肉の緊張を和らげたり飲み込みに必要な筋肉が鍛えられ、誤って気管に入ってしまった際に外に出す力を養います。
早口言葉や4つの言葉を繰り返し発声…噛む力や飲み込みに必要な口の動きの筋肉の動きをスムーズにする訓練になります。
口の運動…鏡を見ながら顔を大げさに動かしてみたり変な顔をしてみたりしてください。噛むときに必要な筋肉が自然に鍛えられます。
歌を歌う…歌うことは腹筋を鍛えられます。腹筋が鍛えられると食べ物が気管に入り込んだ時に外に出す力が一気に高まります!