胸椎を動かそう!
当事業所では毎月あんこーる通信というチラシを発行しております。
今回は11月号の内容となりますので、よろしければご参考下さい。
加齢とともに運動量が減ってしまうことで、筋力低下や関節の動きが制限されます。それにより関節などにも様々な問題が出てきますが、特に胸椎についてはいわゆる円背姿勢などに示されるように加齢に伴う変化は顕著であります。
リハビリで関わる多くの方で、例えば下肢の障害などが問題点であっても、そのほとんどのケースで胸椎の固さやそれに付随する症状(肩こりや腰痛など)が生じています。胸の部分は特に肋骨でおおわれているため固くなりやすく、普段からのケアも非常に重要になります。
胸が柔らかく動かせるようになっていくことで、呼吸がしやすくなる、首や腰回りの力が発揮しやすくなるため、首こり・肩こりや腰痛などの痛みの症状の軽減も期待できます。
さらに、胸椎の変形(円背)が強くなることは身体機能の低下と有意に関連しており、歩行機能や転倒のリスクにも影響されるといわれています(女性高齢者における脊柱弯曲角度と身体諸機能・転倒歴の関連性:理学療法学第40巻第7号465-472頁2013年)。つまり、胸椎を動かすことは転倒予防にも効果的だと言えます。
次に具体的な運動をご紹介します。胸を動かしていきますが、このとき腰はあまり動かさないように注意して下さい。また、痛みなどがある場合は無理せず、リハビリ担当者などへご相談下さい。
①胸椎をひねる(回旋)する運動
上記の運動をゆっくり呼吸をしながら左右10回ずつ行うと身体が軽くなっていると思いますのでお試し下さい。
②胸の曲げ伸ばし運動
上記の運動を繰り返し10回行ってみてください。呼吸がしやすくなり、身体が起きてきます。
何かご不明な点があれば、当事業所のスタッフにご相談ください。
TEL:042-649-3977